出産して気づけば早くも一ヶ月が経過しようとしています。2人目の出産ということで、1人目よりはお産の進みも早いだろうなぁと思っていたので、お産自体への不安はさほどありませんでした。
ちょっと自己紹介。現在30代会社員、3児の母で牛の臨床獣医やってます。今は3人目の育児休業中。福岡で牛の伝染性の皮膚病が海外から持ち込まれて心がざわざわしてます。広がりませんように・・・!!
今回のポイントはタイトルにもある通りB群溶連菌について。1人目のときは何も言われてなかったので陰性だったと思うのですが、今回陽性との診断が出ました。大人に害はなくても赤ちゃんにはかなり重篤なことになるリスクがあるのだとか。その辺も踏まえて2人目の出産レポ書いていきます。
B群溶連菌(+)判明
7月に入ってからの検診でB群溶連菌が陽性判定である旨を先生に指摘され、一枚のペラ紙を渡されました。そこには”母子感染の可能性は低いが、赤ちゃんが感染すると肺炎・髄膜炎などを起こして、最悪の場合死に至ることもある”と、かなり恐ろしいことが書かれてました。ナニその恐ろしい菌⁈と思い、帰宅後慌てて検索。
B群溶連菌の保菌は妊婦さんには無症状、しかし新生児にとってはごく稀に死に至ることも。
B群溶連菌はB群溶血性レンサ球菌(以下GBS)の略称で、膣の自浄作用下においても常在できる菌の一種。1割〜2割程度の妊婦さんが持っていると言われ、病原性は弱いため、妊婦さん自身には無症状です。
しかしこれが新生児となると別問題。新生児は免疫系がまだまだ未熟なため感染を防ぐ力が弱く、一旦感染が成立してしまうと重症化しやすいのです。
ただ、1~2割もの妊婦さんの中ですら感染の可能性自体は極めて低いと言われています。それは、生後3ヶ月頃までは胎児だった頃に母親から臍の緒を通じてもらっていた免疫(抗体)があるからなんです。つまり、早産等で抗体の移行が不十分だった場合や母親がそもそも抗体をもっていない場合は感染リスクが高まります。
破水や胎児の産道通過時に約半数の新生児に鼻や喉を通って菌が感染し、さらにその中でも1%程度の新生児に肺炎・敗血症 (細菌が血中に入り全身の臓器で障害が起きる→多臓器不全)・髄膜炎などを引き起こします。特に髄膜炎を起こした場合には後遺症を残すこともあります。つまり問題になりうるのは、保菌する妊婦200人のうちその胎児1人の確率ということ。
GBS感染症の発症を抑えるには?―A.抗生物質の点滴
事前にできる対処法は分娩前の抗生剤の点滴です。仮に膣内洗浄をしても、7割の妊婦さんで再検査すると再び陽性反応が出るのだそう。点滴は陣痛が始まった際もしくは破水が先にくれば破水後すみやかに開始し、その後4時間おきに産まれるまで続ける必要があります。
今回の出産の要はむしろ出産前。
200人に1人って、結構確率高いなと思いません?抗生剤の点滴が適切に行われれば、感染を2割以下に抑え込めるのだとか。点滴の効果を最大限にするためにも、入院になるタイミングこそが今回最大の要かなと思いました。もし悠長に構えてお産間際に入院が決まり、入院後30分の超スピード安産でした!ってことにでもなれば、200人の1人になりうる可能性を数日間悶々として不安に耐えなければいけないわけです。
出産レポ:お産自体はとても安産でした。
出産前夜の「おや?」
今回、私の中でのお産の要は入院のタイミングにあったこと、その理由となるB群溶連菌のについてツラツラと書いてきました。ようやく本題です。
出産前夜、夜10時頃でした。ブログ記事の調べ物をしていたのですが、下っ腹が疼くような違和感を感じました。「おや?」と思いつつも、お腹がカチカチに張っているとか、生理痛のような痛みとか、そういうものではありませんでした。ただなんとなくの”違和感”です。気のせいかなと思いつつも、万が一があるなーと思い、さっさと寝ることにしました。
1人目のときと同じ時間帯に起床。念のための陣痛チェック。
朝4時頃、お腹の張りで目が覚めました。痛みはなく、10分間隔で1分弱お腹が張る状態が数回続いたあと、生理痛のような痛みを伴う張りへと変わり、15分間隔に延びました。これはもう本陣痛だよな・・・!と思いつつも、連絡するか少し悩みました。事前に言われた通り15分間隔だし、何より点滴のことが気がかりだったので、勘違いなら勘違いでいいやと思い5時半頃に産院へ電話。とりあえずモニター取りましょうか、と電話越しに言われホッと一安心で産院に向かいました。
産院でのモニター中、間隔は早くも10分を切る。
6時前にモニターを取り始め、自分でも陣痛間隔をチェックしてみると、早くも10分をきる状態。とりあえず40分モニター取りますと言われたものの、20分で切り上げられ、入院着に着替えるよう指示されました。そしてそのまま点滴へ。もうこの時点で半分くらい仕事終えた気分でした。笑
分娩室ですら間延びする陣痛
その後陣痛間隔が延びたりしながも6時間ほどかけて、子宮口5〜6cmほどの開き具合まできました。昼ご飯食べるかどうしようかというところで、分娩室への移動を言われ、あえなく昼抜きで分娩室へ。
分娩室に入ってからは、助産師さんがずーっと腰の辺りをさすってくれていました。これがもう気持ちいいというか何というか、プロの技やな〜と思いながら、うとうとしちゃってました。分娩室入ってから30分以上はあまり切迫感のない雰囲気で、時折談笑しつつ過ごしていました。いかにリラックスして過ごすか、安産のポイントかと思います^^
突然一気に降りてきた
「あ、今降りてきたかも」と初めてお腹の中の赤ちゃんが降りてきた感覚を認識しました。ズズズッと降りてきたな、と。直後、肛門辺りを押されるあの感覚が急にきました。意識的に細く長く吐いていた呼吸にも余裕がなくなってきて、「うぅぅーっ!」と声を出さずにはいられませんでした。それでも、陣痛がきていないときはできるだけリラックス、リラックス。お世話になった産院では、わりとギリギリまで横向き寝で助産師さんが腰をさすってくれていました。
肛門付近を押される感覚を感じて10〜15分後、子宮口全開となり、体勢を整えていよいよ出産間近。2〜3回息んで休んでを繰り返したあと「もう一息み!」と声を掛けられて、力一杯全力で息んで(叫んで?)無事3000g弱の元気な女の子が産まれました♡
お産は十人十色
私の出産レポをつらつらと書かせて頂きました。
私は経膣分娩でしたが、帝王切開の方もいれば、経膣でも吸引やら何やら色んなお産方法があります。
私は選択肢にいれませんでしたが、最近は無痛分娩を選択する方も増えてきています。
色んな体験談を聞いたり読んだりして、自分の(または大切な方の)お産に備えて頂ければと思います(^^)