小学校からALTの英語の授業が入り始め、中学から高校、大学に行けば6年間以上も英語の授業を受けるのに、実際話さなければいけないシチュエーションで話すことができる人って一体何人いるのでしょうか。
少なくとも、私は話すことができませんでした。
話せる人がいるとすれば、個別で英会話のレッスンを受けている人ですかね。
では実際に使える英語を身につけるにはどうすればいいのか、考えてみました。
何のために英語を習得したいのか?
英語と一口に言っても、日常英会話なのか、ビジネス英語なのか、それとも別の分野の英語なのか、フィールドごとで使われる英語は様々です。ちなみに私はビジネスレベルの英語は現在でも話せません。そのためのトレーニングをしていないので^^でも獣医学分野の英語論文は読めます。もちろん分からない単語は山ほどあるので、調べながらにはなるでしょうが。読みなれた分野の論文であれば、どの辺に必要な情報が転がっているのか、一つ一つ和訳をしなくても見つけられるということはよくある話です。
あなたが身につけたい英語は何を目的としているのか?まずはそこを明確にするべきです。
論文が読めさえすればいいのであれば、英会話のレッスンを受けるのはナンセンスだと思いませんか?
海外旅行で自力で自由に色んなところに行ってみたいと思っている人が、TOEICの勉強をする必要があると思いますか?目的を明確にすると、何を勉強したらいいか見えてくるはずです^^
インプットよりもアウトプット
普段の会話の中で、あなたは文法を意識していますか。私はしていません。笑
英語も同じです。日常会話において、目の前に相手がいて「話す」という段階にいるのに、頭の中で文法組み立てていたら話せると思いますか。
しかし、私が初めてフィリピンに渡ったばかりのころはそういう感じでした。日本語の文章を頭の中で英訳して、文法が合ってるか頭の中で考えながら・・・って、そんなことしてたら不思議と口が重くなって開かなかったです。
これに関しては私の場合なので、もしかしたら文法完璧に組み立てて話している人もいるのかもしれません。
ただ、やはり手っ取り早いやり方として、文法を覚えるのではなく、覚えやすい数単語が組み合わさったフレーズをインプットし、そしてすぐに口に出すアウトプットの作業こそがポイントかなと思います。
言語の習得にはインプット以上にアウトプットの量と頻度が重要です。
日常英会話を習得したければ、話し相手の存在は必須
上記のインプット・アウトプットは一人でもできますが、それでは当然不十分。
全く実践的ではないからです。相手は決まった答えを返してくれるとは限りません。
私も留学中、最初はなかなか口を開くのが重くてうまく会話にならないことが多かったです。でもよくよく考えてみると、相手は私が英語が下手であることを重々分かった上で接してくれています。「そうか、英語下手でも接してくれるんだ」そう思えた瞬間に気が楽になりました。下手なりに友人と毎日接していくうちに自然と楽しく会話できるようになっていきました。
つまり、生きた英語を話すには”話し相手”が必要不可欠ということです。
日常英会話を習得する最速の方法
これはもう、断言できます。シンプルに、海外に行ってしまうことです。
外国語の習得には日本語が使えない環境に身を置くことが最も手っ取り早く効果的な方法と言えます。
なぜなら、常にアウトプットし続けることができるからです。毎日がトライ&エラーの繰り返しになるので、上達しないはずがありません。ただし、自分の周りに日本語を話せる人がいて甘えることができてしまう場合は効果は一気に半減します。私の短期留学の失敗例がまさにそれでした。詳細は↓

短期留学では一切英語を身に付けることができなかった私。
獣医学科への正式な留学はかなり追い込まれた環境だったので、セメスター前の現地の英語講師の指導のおかげもあって、なんとか科目を落とさずにその後過ごしていくことができました。
フィリピンで4年間大学に通った私が感じることとしては、初めて英語を学びに海外に行く人がいきなり欧米ではなかなかハードルが高いと思います。やはりオススメは東南アジア、となればフィリピンが一番に候補にあがるのは自然かなと。
- 目的を明確にする。
- インプット以上にアウトプットを意識する。
- 英語の話し相手を作る。
- 最速の方法は、日本語が使えない環境に身を置く。